「なんとなく息苦しい」は、受診のサインかもしれません。

「階段を上ると息が切れるようになった」「マスクをしていると息苦しい」「なんとなく呼吸が浅い気がする」など、日常生活で感じる“息苦しさ”を「気のせいかな？」「年のせいかな？」と放置していませんか？

その「なんとなく」の息苦しさは、体に何らかの異変が起きているサインかもしれません。息苦しさの原因は一つではありません。風邪やインフルエンザなどの一時的なものではなく、呼吸器や心臓、全身の病気が隠れていることもあります。

息苦しさの背後に隠れている病気

息苦しさの原因となる代表的な病気には、以下のようなものがあります。

• 慢性閉塞性肺疾患（COPD）: 長年の喫煙などが原因で、肺の機能が徐々に低下していく病気です。初期には自覚症状が少ないため、気づかないうちに進行していることがあります。

• 喘息・咳喘息: 気道が慢性的に炎症を起こし、狭くなることで、咳や呼吸困難の発作が起こります。

• 心不全・不整脈: 心臓の機能が低下すると、全身に十分な血液を送り出せなくなり、息苦しさを感じることがあります。

• 貧血・甲状腺機能異常: 血液の酸素運搬能力が低下したり、ホルモンバランスが崩れたりすることでも、息苦しさにつながることがあります。

当院でできる検査と治療

当院では、原因不明の息苦しさに対して、様々な検査で丁寧に原因を評価し、適切な治療法をご提案します。

• 呼吸機能検査（スパイロメトリー）: 息を吸ったり吐いたりする量や速さを測定し、肺の働きを調べます。

• 心電図・ホルター心電図: 心臓の電気的な活動を記録し、不整脈などの異常がないかを調べます。

• 血液検査: 酸素濃度、貧血の有無、甲状腺ホルモンなどを調べます。

---

「以前より疲れやすくなった」「息切れが気になる」など、些細なことでも構いません。ご自身の呼吸に少しでも不安を感じたら、一度、当院にご相談ください。